STEP.02
店舗別の特徴を選択!
「酒場のための地震防災ガイドライン」
作成ページ
飲食店で地震が発生したとき、注意すべきポイントや声かけの仕方は店舗の形態によって異なるはず。
飲食店で働く人たちが、お客様の安全を確保するための店舗別防災ガイドラインを作成することができます。
店舗に合わせたガイドラインが完成!
あなたの店舗の
『酒場のための地震防災ガイドライン』はこちら
ぜひ店舗で出力して活用してみてくださいね。
ページを遷移するとデータが保存されないのでご注意ください。
※印刷できない方は、「PDFで保存」を選択いただき、ダウンロードの上印刷をお願いいたします。
「酒場のための
地震防災ガイドライン」
【旧耐震の建物と選択された方】
現在、あなたの店舗は「旧耐震基準」(1981年6月1日以前に適用されていた耐震基準)で建てられた可能性があります。
旧耐震の建物は、震度6強~7程度の大きな地震が発生した場合、倒壊する危険性が極めて高いとされています。
大きな地震が起きたら、揺れが収まり次第、一刻も早く屋外へ避難してください。
事前に避難場所や避難経路を確認しておきましょう。
私の店舗の避難場所・避難経路は、
避難時、お客さまへの声かけで
意識するポイントと声かけ例
まずは自分の身を守ることが最優先です。自分の安全を確保したうえで、お客さまの誘導を行ってください。
・人数が多く声が行き届かない可能性があります。フロアを移動しながら声かけをしましょう。
・声が行き届かない可能性があります。店内をまわりながら声かけをしましょう。
・外国人のお客さまには、短い単語で危険を伝えることが重要です。事前にいざというときの声かけについて考えておきましょう。
例:「FIRE」「ESCAPE!」
緊急地震速報が鳴ったら
・お酒を飲んだ方は危機感が低下している可能性があります。まずは地震発生を伝えましょう。
例:「緊急地震速報が鳴りました」「地震です」「揺れに注意して」
揺れ始めたら
・揺れがおさまるまで、頭を守ることを最優先に指示しましょう。特に、酔っ払っていると机に隠れても頭を守れていない人もいます。強調して呼びかけましょう。
例:「頭を守って!」「机の下に隠れて!」
・机の下に入って頭を守ることが難しい場合、カバン等で頭を守る指示を出しましょう。
・身を守れそうなテーブルがあれば、その下に隠れるよう指示をしましょう。
例:「身をかがめて頭を守って!」「カバンなどで頭を守って!」「テーブルがあれば下に隠れて!」
・お客さまが慌てて外に飛び出したり、出口に向かって走りだす可能性があります。群衆雪崩※などの二次災害が起きる可能性があり、非常に危険です。まずは揺れが収まるまでその場で待機するように促しましょう。
※群衆雪崩(ぐんしゅうなだれ)とは:密集した群衆の中で、一人が転倒したことをきっかけに周囲の人々が次々と倒れて重なり合う極めて危険な事故。いわゆる「将棋倒し」の状態。
例:「外に出るのは危険です!」「揺れがおさまるまで待機してください!」
揺れがおさまったら
・地震の揺れによって出口がゆがみ、開かなくなるリスクがあります。揺れがおさまったら出口を開けて逃げ道を確保しましょう。
・店内がざわざわしている場合は、まず落ち着いて指示を聞いてもらえる状態にしましょう。危険な理由を添えて、お客さまに避難開始と事前に確認した避難場所を伝えましょう。
例:「静かにして」「ここは津波浸水想定区域です」「津波が来る可能性があります」「建物がつぶれる可能性が高いです」「今からOO(避難場所)に避難します」
・地震で食器等が割れ、ガラスの破片などが落ちている可能性があります。お酒を飲みながら靴を脱いでいる方もいるため、まず靴を履く指示を出しましょう。
例:「ガラスなどが落ちていて危険です」「靴を履いて」
・酔っぱらっている人は店舗の出口がどこか分からない場合があります。スタッフ自ら出口付近に立って指示し、声のする方へ移動してもらいましょう。
例:「こちらが出口です」「光っている方が出口です」
・お酒を飲んだ方は頭がさえ始めても体がふらつく可能性があります。段差など足元に注意してもらえるように声をかけましょう。
例:「足元に注意してください」「段差に注意してください」
・お酒を飲んでいると足元がふらつき階段から落下する可能性があります。手すりを掴んだり壁を手でつたいながら、ゆっくり移動する指示をしましょう。
例:「手すりをつかんで」「一段ずつ登り/降りてください」
地震時、お酒を飲んでいるお客様に
声をかけるときのポイント
・何をすれば良いのか、短く明確に示す
指示が曖昧だと動きづらく、長文だと最後まで聞かないと何をすればいいのか判断できません。
「×危ないので注意してください」「×机の下にもぐったり、カバンなど身の回りのもので頭を守ってください」「◎頭を守って」
・1つの文章に動作は1つまでにする
2つの動作が混ざると、何をすればいいのか混乱しやすいです。
・目で見えたままのものを具体的に指示する
例えば「出口に逃げて」と言ってしまうと、出口がどこかわからない可能性があります。「出口はこちら」「声が聞こえる方に逃げて」など具体的に指示しましょう。
「左」「右」のような混乱する声かけは避けましょう。「こちら」「グレーの壁」のように瞬時に判断できる言葉を使いましょう。
・動こうとしない人には、断定的な命令口調で指示する
「✖ 頭を守ってください」、「◎ 頭を守って!」
・どのような危険があるのかを明確に示す
「✖ 危ないので逃げてください」、「◎ 火災の恐れがあるため~」「◎ 津波の恐れがあるため~」
・話すスピードは意識的にゆっくり話す
・繰り返し指示する
このガイドラインを使用すれば、100%安全確保ができるというわけではありません。
自店舗に合わせて、地震が起きたらどこに危険があるか、
どんな対策・対応ができるかを考えることが何よりも重要です。
お客さまが楽しく、安全にお酒を楽しめる空間をいっしょに考えていきましょう!